2024/08/18 06:36

「本日のアウフグースを担当させていただく〇〇です。本日のアロマは…」
指先まで美しいアウフギーサーの方の所作に魅せられながら、説明を聞くこの時間が、たまらなく好きだ。人によっては、その日そのアロマを選んだ理由、効能まで伝え、それからロウリュによって昇った芳醇な匂いの蒸気が降りてくるまでの数十秒、今日は一体どんな香りが包んでくれるのだろうと想像が膨らむ。施設によっては、(3/13投稿の阿寒遊久の里鶴雅などがそうであるが。)ロウリュサービスのないストーブ式のサウナ室であってもアロマオイルが置かれていることも。賛否両論あるが、私は「施設が私たちのために選んでくれた香り」という事実に心温まるという理由で、サウナ室と結びつきの強いアロマを愛し、探究したいのである。
以下、イチカラトトノウのメモのように使用していくが、今後のイベントに活用していく予定なので、目を通して期待を膨らませていただきたい。
・アロマオイル同士の相性
アロマオイルには7つの系統(柑橘、フローラル、オリエンタル、樹脂、スパイス、樹木、ハーブ)があり、基本的にどれを混ぜてもよいが、同系統又は、隣り合う系統を意識するとよい。
系統の他に、香りによって揮発性(液体の蒸発しやすい性質)が異なる。
トップノート:20分ほど持続(オレンジ、ローズマリーなど)
ミドルノート:4時間ほど持続(イランイラン、ジャスミンなど)
ベースノート:6時間ほど持続(サンダルウッド、バニラなど)
トップ:ミドル:ベース=3:5:2が一般的。
3つの揮発性を使い分けることで、香りの移ろいが楽しめるらしいが、上手く調合できれば、1セット目と3セット目に違う香りが楽しめるなんてことも…?
・アロマオイルによる効能
基本的にアロマオイルの効能は嗅覚から脳に伝わる。大脳や視床下部を思考よりも早く反応させ、ホルモンバランスを整える。
副交感神経に働きかけ、気分を落ち着かせる
ラベンダー、檜、ベルガモット、オレンジ、ゼラニウムなど
交感神経に働きかけ、集中力を高める
レモングラス、カルダモン、ユーカリ、シダーウッド、ローズマリーなど
これらを組み合わせることによって相乗効果も期待できる。サウナ室を利用する客層や時間帯に合わせて、慎重に選択する必要がある。
アロマに関する文献をあたって、よりサウナと共存していく可能性が見えてきた気がする。アロマによる心身へのアプローチは、嗅覚を媒体とするものの他に、呼吸、皮膚、経口から伝える方法も存在するという記事も目にしたので、今後も調べていき、サウナをもう一段階上のリラクゼーションとする楽しみ方も見出してみると面白いかもしれない。